嬉野流考えた人が徒然ながらにしゃべくるブログ

将棋の嬉野流を開発したおじさんの独り言です

新版嬉野流において気をつけたいこと その2

三手目の引き角を保留することで、相手の駒組みへの対応力が大幅に増えました。

何が何でも引き角棒銀からの速攻!と言うわけではないし、当然それも出来ます。

他にも相手の振り飛車に対して、角道を閉ざした相振りも選択肢に入ります。

まさに前に書いた「初手68銀から始まる、未知の形の力戦に引き込む総合戦法」と言った所以で、相手の駒組みに合わせていろいろな形が指せます。

嬉野流相振り飛車は角道を開けていないため、銀を振り回しての端攻め、カマイタチ風中飛車、引き角から自玉頭から盛り上がるなど、本などになりようがない力戦が展開されます。

この辺は私がたまに上げてる棋譜や、将棋アイオーに有志の方が親切に上げていただいている棋譜(嬉野流タブまで付いてるので探しやすいはず?)を見ればいくつも出てくると思います。

もはや故・天野先生の本とはまったく別方向に変化してしまった感じですね。

話がグダりましたが、要は「先入観を持たず、相手の構えに合わせて自分の感覚で序盤を組み立てる」異筋の感覚が必要ってことです。

私が初級者どころか上級者の方にも自分の戦法を勧めないのは、これがキモだからなのです。

どうしても指したい、と言う方は私の上手くいった嬉野流の棋譜を見て、序盤の駒組みや中終盤の踏み込みについて、その意味に思いを馳せて貰えればと思います。

それにしても改めて文章にしてみても、やっぱり人に教えにくい戦法ですわ(苦笑)